動画制作の流れは、企画から撮影・編集・修正を経て納品までが基本の9ステップです。依頼前に目的・予算(企業紹介動画は20万〜50万円が目安)を確定し、社内の承認フローと修正窓口を一本化することで、手戻りのないスムーズな進行が実現します。
動画制作の全工程とは?企画から納品までの9ステップを解説
動画制作は、目的を定める「企画」から始まり、「構成作成」「撮影」「編集」「試写・修正」を経て「納品」に至るのが基本です。この流れは実写とアニメーションで一部工程が異なります。各ステップで何を行い、どんな成果物ができるかを把握することで、発注後のイメージのズレを防ぎ、スムーズな進行が可能になります。
Step 1: 企画・ヒアリング
動画制作の成功は、この最初のステップで8割決まると言っても過言ではありません。代表が「打ち合わせ重視」をポリシーに掲げる制作会社も少なくないように、お客様との丁寧な対話の中から最適なゴールを見つけ出すことが、後工程の質を大きく左右します。
- 何をするか: 制作会社が発注者にヒアリングを行い、「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいか」を明確にします。ターゲット層、動画の活用シーン、予算、納期などの要件を定義し、全体の方向性を決定します。
- 発注者は何をすべきか: 事前に準備した「目的とKPI」「ターゲット」「伝えたいメッセージ」「予算」「納期」を正確に伝えます。イメージに近い参考動画を2〜3本用意しておくと、認識のズレを防ぎやすくなります。一般的な動画制作の期間は1ヶ月程度が目安ですが、用途によっては柔軟な対応が可能な場合もあります。例えば、婚礼撮影やイベント中継などでは即日撮影・即日編集が求められるケースもあり、希望納期は遠慮なく相談してみましょう。
- 成果物は何か: 企画書、提案書、スケジュール案
Step 2: 構成・シナリオ作成
企画で固まった方針を、動画の設計図である「構成案」や「シナリオ(脚本)」に落とし込んでいきます。視聴者の心を動かし、メッセージを的確に伝えるための骨子を作る工程です。
- 何をするか: 企画意図に基づき、動画全体の流れを決めます。冒頭でどう惹きつけ、中盤で何を伝え、最後にどんな行動を促すか、ストーリーを組み立てます。ナレーションやセリフ、テロップの原稿もこの段階で作成します。
- 発注者は何をすべきか: 提案された構成案が、企画の目的やターゲットに沿っているかを確認します。伝えたいメッセージが論理的かつ魅力的に伝わるか、専門用語が多すぎないかなどをチェックし、フィードバックを行います。
- 成果物は何か: 構成案、シナリオ、字コンテ
Step 3: 絵コンテ・Vコンテ作成
シナリオという「文字情報」を、「映像情報」に変換する工程です。完成形を具体的にイメージし、関係者間の認識を合わせるために非常に重要です。
- 何をするか: シナリオをもとに、各シーンのカット割り、カメラワーク、出演者の動き、テロップの位置、ナレーションのタイミングなどをイラストや静止画で視覚化します。これを「絵コンテ」と呼びます。さらに、絵コンテにBGMやナレーションの仮音声をつけた簡易的な動画を「Vコンテ(ビデオコンテ)」と呼び、より完成形に近いイメージを共有します。
- 発注者は何をすべきか: 絵コンテやVコンテを見て、完成後の動画イメージとズレがないかを徹底的に確認します。ブランドイメージを損なう表現はないか、メッセージの伝わり方は適切かなど、細部までチェックしましょう。撮影やアニメーション制作が始まってからの大幅な変更は、追加の予算やスケジュール遅延に直結するため、この段階での入念な確認が後の大きな手戻りを防ぎます。
- 成果物は何か: 絵コンテ、Vコンテ
ここからの工程は、実写動画とアニメーション動画で大きく異なります。それぞれの流れを見ていきましょう。
【種類別】実写動画の制作工程
Step 4: 撮影準備(ロケハン・キャスティング)
絵コンテで描かれた世界観を現実のものにするための準備段階です。
- 何をするか: 撮影場所を探して許可を取る「ロケハン」、動画のイメージに合う出演者を選定する「キャスティング」、撮影スタッフの編成、機材や美術品の準備などを行います。
- 発注者は何をすべきか: 提案されたロケーションやキャストの候補が、動画のコンセプトやブランドイメージと合致しているかを確認します。撮影当日のスケジュール(香盤表)も共有されるので、関係者の動きを把握しておきましょう。
- 成果物は何か: 撮影香盤表、決定したキャスト・ロケーションリスト
Step 5: 撮影
準備したすべてを使い、実際に映像を収録する工程です。
- 何をするか: 監督の指示のもと、カメラマン、照明、音声などの専門スタッフが絵コンテに基づいて撮影を進めます。
- 発注者は何をすべきか: 可能な限り撮影に立ち会いましょう。その場で映像をチェックし、商品の見せ方や出演者の表情など、気になる点があればすぐに伝えることで、撮り直しのリスクを減らせます。
- 成果物は何か: 撮影された映像素材
【種類別】アニメーション動画の制作工程
Step 4′: デザイン・イラスト制作
アニメーションの根幹となるビジュアル要素を作成する工程です。
- 何をするか: 絵コンテをもとに、キャラクター、背景、アイコンなどのイラスト素材を制作します。動画全体のデザインテイスト(トンマナ)を決定する重要なプロセスです。
- 発注者は何をすべきか: 提案されたデザインが、ターゲット層に好まれるか、自社のブランドイメージと合っているかを慎重に確認します。特にキャラクターデザインは動画の印象を大きく左右するため、初稿の段階でしっかりとフィードバックすることが重要です。
- 成果物は何か: デザインカンプ、キャラクターシート、イラスト素材
Step 5′: アニメーション制作
静的なイラスト素材に、生命を吹き込む工程です。
- 何をするか: デザイナーが作成したイラスト素材を、アニメーターが絵コンテに沿って動かしていきます。キャラクターの動き、画面の切り替わり、テロップの出現など、映像に躍動感を与えます。
- 発注者は何をすべきか: いくつかのシーンを抜粋したテストアニメーションなどを確認し、動きのテンポや滑らかさ、表現が意図通りかチェックします。
- 成果物は何か: アニメーションが適用された映像素材
Step 6: 編集
撮影した素材や作成したアニメーション素材を、一本の動画として繋ぎ合わせる工程です。オフライン編集とオンライン編集の2段階に分かれます。
- 何をするか: まず、素材を構成案に沿って繋ぎ合わせ、カットの順番や尺を調整する「オフライン編集(仮編集)」を行います。その後、オフライン編集で固まった構成に、テロップやCGの挿入、色味の調整(カラーグレーディング)などを行う「オンライン編集(本編集)」で映像を仕上げます。
- 発注者は何をすべきか: オフライン編集完了後の「仮編集版」をチェックし、全体の流れやメッセージの伝わり方に問題がないかを確認します。大きな修正はこの段階までに行うのが理想です。BGMやナレーションが入る本編集後の構成変更は、音と映像の再調整で作業が複雑化しやすいためです。
- 成果物は何か: 仮編集版動画
Step 7: 音響効果・ナレーション収録
映像に音を加えて、動画のクオリティを飛躍的に高める工程です。
- 何をするか: 動画の雰囲気に合わせてBGMや効果音(SE)を選定・挿入します。また、プロのナレーターに依頼し、スタジオでナレーションを収録します。
- 発注者は何をすべきか: BGMの候補曲やナレーターのサンプルボイスを確認し、動画のイメージに合うものを選びます。ナレーション収録に立ち会うことで、読み方のトーンや抑揚について直接指示することも可能です。
- 成果物は何か: BGM・ナレーションが入った動画
Step 8: 試写・修正
全ての要素を統合した完成一歩手前の動画を関係者全員で確認し、最終的な調整を行います。
- 何をするか: 映像、テロップ、ナレーション、BGMなどが全て入った「初号試写版」を制作し、発注者に提出します。フィードバックをもとに修正作業を行います。
- 発注者は何をすべきか: 社内の関係者全員で試写を行い、修正点を洗い出します。修正指示は、担当者ごとにバラバラに伝えるのではなく、必ず取りまとめて、具体的(例:「ここのテロップをもう少し大きく」など)に、一度に伝えるようにしましょう。複数回に分けて指示を出すと、修正の往復でかえって時間がかかったり、意図しない修正漏れが発生したりするリスクを減らせます。
- 成果物は何か: 初号試写版、修正指示書
Step 9: 納品
最終確認を経て、完成した動画データを納品します。
- 何をするか: 修正をすべて反映した完成版動画を、指定されたファイル形式(MP4など)やメディア(データ便、DVDなど)で納品します。
- 発注者は何をすべきか: 納品されたデータが、YouTube用、Webサイト用、展示会用など、使用用途に応じた形式になっているか、また映像や音声に問題がないかを最終チェックします。
- 成果物は何か: 完成動画データ
企画から納品までの制作工程を把握したら、次は依頼を成功させる準備です。
動画制作を依頼する前に準備すべきことは?失敗しないための5つのポイント
動画制作を依頼する前には「目的とKPI」「ターゲット」「伝えたいメッセージ」「予算」「納期」の5点を明確にすることが重要です。これらが曖昧なまま進めると、効果の出ない動画になったり、追加費用やスケジュール遅延の原因になったりします。社内で合意形成しておくことで、制作会社とのやり取りが円滑になります。
制作会社に相談する前に、社内で「動画制作の要件」を固めておくことが、プロジェクト成功の鍵を握ります。私たちも21年の業界経験の中で、「目的を決めずに撮影を始めてしまった」「完成間近で利用媒体や尺の変更を伝えられた」といった理由で、予期せぬ追加費用やスケジュール遅延に繋がるケースを数多く見てきました。
制作会社との打ち合わせをスムーズに進め、期待通りの成果を得るために、最低限以下の5つのポイントは社内で合意形成しておきましょう。
- 目的とKPI(目標達成指標)を明確にする
「なぜ動画を作るのか」という目的を具体的にし、その達成度を測るための数値目標(KPI)まで設定することが重要です。目的が具体的であるほど、制作会社は効果的な企画を提案しやすくなります。- 悪い例: 「新商品の認知度を上げたい」
- 良い例: 「新商品の認知度を上げ、Webサイトへの流入数を公開後1ヶ月で20%増加させたい。そのために動画の視聴回数1万回、クリック率5%をKPIとする」
- ターゲットを具体化する
「誰に届けたいのか」を具体的に描くことで、動画のトーン&マナーや表現の方向性が定まります。年齢や性別だけでなく、価値観やライフスタイルまで深掘りすると、よりターゲットの心に響く動画になります。- 悪い例: 「20代の若者」
- 良い例: 「都心在住で、環境問題に関心が高い20代後半の女性。普段からSNSで情報収集をしており、オーガニック製品を好む傾向がある」
- 最も伝えたいメッセージを一つに絞る
動画で伝えたいことは沢山あるかもしれませんが、情報を詰め込みすぎると結局何も伝わりません。ターゲットに「これだけは覚えてほしい」という核心的なメッセージを一つに絞り込みましょう。- 悪い例: 「当社の製品は機能もデザインも優れていて、サポートも手厚いです」
- 良い例: 「この製品を使えば、あなたの忙しい毎日がもっと豊かになります」
- 予算の上限を決める
動画制作にかかる費用は、企画内容やクオリティによって大きく変動します。あらかじめ「いくらまでなら出せるか」という上限を明確にしておくことで、制作会社はその予算内で実現可能な最適なプランを提案してくれます。BGMや素材の権利関係など、後から想定外の費用が発生することもあるため、上限を共有しておくことが大切です。- 悪い例: 「良いものを作ってほしいので、費用は相談させてください」
- 良い例: 「撮影・編集など全て込みで50万円を上限としたい。もし超える場合は、どの工程で費用を抑えられるか提案してほしい」
- 希望納期を伝える
「いつまでに動画が必要か」を具体的な日付で伝えましょう。動画を公開したい日から逆算して、社内確認や修正にかかる期間も考慮した上で、最終的な納品希望日を設定することが、スムーズな進行に繋がります。良い作品を作るためには、制作会社との誠実なコミュニケーションも欠かせません。- 悪い例: 「できるだけ早くお願いします」
- 良い例: 「製品発表会がある10月15日にはWebサイトで公開したいので、最終納品は10月10日を希望します」
準備段階で決めた予算が妥当か、費用相場と照らし合わせてみましょう。
動画制作の費用相場と見積もりの見方を解説
動画制作の費用は動画の種類や尺、クオリティで大きく変動しますが、企業紹介動画で20万〜50万円が目安です。見積もりを確認する際は「一式」でなく、企画費、撮影費、編集費などの内訳が明記されているか、修正回数に上限はあるかなどをチェックしましょう。複数社を比較することが適正価格の把握に繋がります。
例えば、シンプルなインタビュー動画であれば20万円前後から可能ですが、俳優を起用し、CGなどを駆使したテレビCMのような動画では数百万円以上になることも珍しくありません。
株式会社ヒューマンセントリックスが指摘するように、費用は「こだわり度」や「制作工程の深さ」で変動するため、まずは自社が作りたい動画の目的と用途を明確にすることが、適正な予算感を把握する第一歩となります。
動画制作費用の主な内訳
動画制作の見積もりは、主に「企画費」「撮影費」「編集費」「その他経費」の4つの項目で構成されています。それぞれの項目に何が含まれるのかを理解することで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
- 企画費: 動画全体の方向性を決めるための費用で、目的達成の土台となる重要な工程です。ディレクターの人件費や、企画構成案・絵コンテ・シナリオの作成費が含まれます。
- 撮影費: 撮影当日にかかる費用です。カメラマンや照明、音声といった技術スタッフの人件費、機材レンタル費、スタジオ使用料、交通費などが該当します。撮影規模や使用する機材によって、費用が大きく変動する部分です。
- 編集費: 撮影した映像を一本の動画に仕上げるための費用です。編集オペレーターの人件費、テロップやBGM・効果音の挿入、ナレーション収録、カラーグレーディング(色調補正)などが含まれます。
- その他経費: 上記以外にかかる費用です。出演者のキャスティング費、スタイリスト・ヘアメイク代、ロケーション手配費、著作権処理費用などが該当します。
【動画種類別の費用相場と見積もりサンプル】
下記の表はあくまで一般的な目安です。実際の現場では、例えばシンプルな構成の企業紹介動画であれば20万~50万円程度の価格帯からご依頼いただくケースが最も多く、どこまでこだわるかによって費用は大きく変わります。
| 動画の種類 | 費用相場 | 主な用途 | 見積もり内訳(例) |
|---|---|---|---|
| インタビュー動画 | 20万~50万円 | 採用サイト、お客様の声、Webコンテンツ | ・企画構成費: 5万円 ・撮影費(1日/1カメ): 8万円 ・編集費(カット/テロップ/BGM): 7万円 |
| 企業・サービス紹介動画 | 50万~150万円 | Webサイト、展示会、営業資料 | ・企画構成費: 15万円 ・撮影費(1日/2カメ): 20万円 ・編集費(モーショングラフィックス/ナレーション): 15万円 ・諸経費: 5万円 |
| Web広告・CM動画 | 150万円~ | SNS広告、タクシー広告、テレビCM | ・企画構成費: 40万円 ・撮影費(2日/特殊機材): 60万円 ・編集費(CG/VFX): 40万円 ・キャスト・その他経費: 30万円 |
※株式会社アクエリアスによると、5分程度の企業紹介動画で約55万円(企画費10万、撮影費20万、編集費15万、ナレーション費5万、諸経費5万)という費用感も目安となります。
失敗しない制作会社の見積もり比較ポイント
複数の制作会社から見積もりを取る際は、単純な金額の比較だけでなく、以下のポイントを確認することが失敗を防ぐ鍵となります。
- 内訳が「一式」になっていないか
「動画制作費一式」といった大雑把な見積もりは避け、「企画費」「撮影人件費」「編集費」など、項目ごとに費用が明記されているかを確認しましょう。コストの内訳が分かれば、予算に応じた仕様変更の相談もしやすくなります。 - 修正回数の上限と追加費用の条件は明記されているか
「修正は2回まで無料、3回目以降は1回あたり〇円」のように、修正に関するルールが具体的に記載されているかを確認しましょう。この記載がないと、修正を重ねるうちに予期せぬ追加費用が発生し、信頼関係を損なうトラブルに繋がりかねません。 - 権利関係の所在が明確か
完成した動画の著作権の帰属先や、使用したBGM・映像素材のライセンスが二次利用(他の媒体での使用)可能かなどを必ず確認してください。特にWeb広告などで幅広く活用したい場合、二次利用の可否は費用対効果に直結する重要なポイントです。 - 価格差の理由を説明できるか
株式会社ヒューマンセントリックスも指摘するように、見積もりを比較する際は、価格差の理由や、その会社の得意分野・実績を評価することが重要です。単に安いという理由だけで選ぶのではなく、自社の目的を達成するために最適な提案をしてくれる会社を選びましょう。
まずは自社が作りたい動画の概算費用を把握したいという場合は、制作会社のウェブサイトに用意されている自動見積もりシミュレーションなどを活用するのも有効です。動画の種類や長さ、オプションを選ぶだけで、大まかな予算感を掴む手助けになります。
制作会社の見積もりで費用感を掴んだら、内製の場合と比較してみましょう。
動画制作は内製と外注どっちがいい?メリット・デメリットを比較
内製はコストを抑えられ、柔軟な修正対応が可能な点がメリットですが、クオリティの担保や専門機材の準備が課題です。一方、外注は高品質な動画を期待でき、社内リソースを割かずに済みますが、費用がかかり、コミュニケーションコストも発生します。自社の目的、予算、求めるクオリティに応じて最適な選択は異なります。
動画制作を自社で行う「内製」と、制作会社に依頼する「外注」。どちらを選ぶべきか、多くのご担当者様が悩むポイントです。私たちも年間3,650本の動画制作に携わる中でこのご相談を頻繁に受けますが、判断するにはまずそれぞれのメリット・デメリットを理解することが重要です。コスト、クオリティ、スピード、社内リソースの4つの観点から比較します。
| 比較軸 | 内製(自社制作) | 外注(制作会社へ依頼) |
|---|---|---|
| コスト | ◎ 長期的に抑制可能 初期投資(機材・ソフト)と人件費はかかるが、制作本数が増えれば割安に。 |
△ 制作ごとに費用発生 企画費、撮影費、編集費などが発生。機材購入などの初期投資は不要。 |
| クオリティ | △ 担当者のスキルに依存 専門知識や経験がなければ、品質の担保が難しい場合がある。 |
◎ プロ品質を期待できる 専門家による高品質な動画を制作可能。例えば、国土交通省への許可申請が必要なドローン撮影や特殊な機材を用いる360度VR撮影など、専門知識がなければ難しい表現も実現できます。 |
| スピード | ○ 迅速な対応が可能 社内での意思疎通が早く、急な修正や変更にも柔軟に対応しやすい。 |
○ 制作自体はスピーディ コミュニケーションや確認フローに時間はかかるが、プロの作業で効率的に進む。 |
| リソース | △ 担当者の負担大 通常業務と兼務する場合、担当者の負担が大きくなる。社内にノウハウは蓄積される。 |
◎ 社内リソースを割かずに済む 担当者は企画や確認に集中できるためコア業務に専念できます。また、全国に拠点やネットワークを持つ制作会社なら、地方での出張撮影など社内では対応が難しい案件も任せられます。 |
キックファクトリーによると、動画制作の内製は迅速な制作や長期的なコスト抑制、社内ノウハウの蓄積が利点ですが、品質の限界や人材育成が課題となります。一方で外注は、プロの知見を活用した高品質な映像を期待できるものの、コストが高くなる傾向があります。
あなたはどっち?簡単診断チャート
ご自身の状況に近い選択肢をたどって、どちらの方法が向いているかチェックしてみましょう。
START
↓
Q1. 専門家レベルの高いクオリティを求めている?
- → YES: Q2へ
- → NO: Q3へ
↓
Q2. 動画制作に十分な予算を確保できる?
- → YES: 【外注向き】 です。プロに依頼することで、目的達成につながる高品質な動画を効率的に制作できます。
- → NO: 【内製も検討】 予算が限られる場合は、一部工程を内製化するなど、外注と内製のハイブリッドも選択肢です。
↓
Q3. 社内に動画制作のスキルやノウハウがある?
- → YES: Q4へ
- → NO: 【外注向き】 です。ノウハウがない状態で始めると、クオリティやスケジュールに問題が生じる可能性が高まります。
↓
Q4. 担当者のリソース(時間・人員)を十分に確保できる?
- → YES: 【内製向き】 です。コストを抑えつつ、スピーディで柔軟な動画制作が可能です。社内にノウハウも蓄積されます。
- → NO: 【外注向き】 です。担当者が通常業務と兼務する場合、外注してコア業務に集中する方が効率的です。
この診断はあくまで一つの目安です。最終的には、動画制作の目的や重要度を考慮し、自社にとって最適な方法を選択しましょう。
診断チャートで制作方法が決まったら、次はスケジュール遅延などのトラブル対策です。
動画制作でよくあるトラブルの原因と対策は?スケジュール遅延を防ぐコツ
動画制作で多いトラブルは、関係者の確認・修正による手戻りや、素材提供の遅れが原因のスケジュール遅延です。これを防ぐには、制作開始前に社内の承認フローを確定し、誰が最終決定者かを明確にしておくことが重要です。また、修正指示は具体的に、そして一度にまとめて伝えるように心がけましょう。
2005年の設立以来、累計50,000件以上のプロジェクトで見てきた失敗例を基に、発注者側でできる「スケジュール遅延を防ぐ3つのチェックリスト」をご紹介します。
□ 1. 関係者の「最終決定者」は明確ですか?
完成間近の試写で、初めて動画を見た上司から「そもそもターゲットが違うのでは?」といった根本的な指摘が入り、企画からやり直しになるケースは少なくありません。このような手戻りは、関係者間の認識のズレが原因です。
これを防ぐには、制作開始前のキックオフミーティングで、誰が「最終的なOKを出す人(最終決定者)」なのかを明確に定義し、プロジェクトメンバー全員で共有することが不可欠です。株式会社LOCUSによると、スケジュール遅延対策として、プロジェクトの最高責任者を明確にし、キックオフMTGで目的を合意形成することが重要であるとされています。企画や構成案など、各工程のFIX(確定)のタイミングで必ず最終決定者の承認を得るフローを確立しましょう。
□ 2. 修正指示の「窓口」は一本化されていますか?
複数の担当者からバラバラに修正依頼が届き、中には矛盾する指示も含まれていて制作会社が混乱する、というのもよくある失敗です。修正が二転三転すれば、当然スケジュールは遅延し、追加費用が発生する原因にもなります。
修正指示を出す際は、必ず社内の意見を取りまとめ、窓口担当者一人から連絡するルールを徹底してください。また、指示内容は具体的に伝えることが重要です。「全体的にもっとポップに」といった曖昧な表現ではなく、「30秒地点のBGMを、もう少しアップテンポな曲に変更してください」「テロップのフォントをゴシック体から明朝体に変更してください」のように、誰が見てもわかる言葉で、一度にまとめて伝えましょう。
□ 3. 必要な「素材」はすぐに提供できますか?
編集段階になってから「必要なロゴデータがすぐに見つからない」「写真素材の使用許可が取れていなかった」といった問題が発覚し、作業が完全にストップしてしまうことがあります。
動画制作で使用する可能性のあるロゴデータ(高解像度のもの)、商品やサービスの画像、パンフレットなどの資料は、事前に一つのフォルダにまとめておきましょう。制作会社から求められた際に、すぐ提供できる状態にしておくだけで、編集工程が格段にスムーズに進みます。
まとめ
本記事では、動画制作の流れを企画から納品までの9ステップに沿って解説しました。成功の鍵は、依頼前に「目的・ターゲット・予算」などを明確にし、制作の全工程を把握することです。また、費用見積もりのチェックポイントや、内製と外注の判断基準、最終決定者の明確化といったトラブル回避策も重要となります。これらのポイントを押さえることで、制作会社との円滑な連携が実現し、手戻りのないスムーズな進行が可能になります。ぜひ本記事を参考に、効果的な動画制作の第一歩を踏み出してみてください。
豊富な実績を持つ一期一会が、企画から納品までスムーズな動画制作をサポートします。
参考・出典
- 株式会社ヒューマンセントリックス「動画制作の費用はどれくらい」
- 株式会社アクエリアス「動画制作の見積もり完全ガイド」
- キックファクトリー「動画制作は内製と外注どちらが正解」
- 株式会社LOCUS「動画制作の流れとスケジュール管理の完全ガイド」
有限会社 一期一会
一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くす映像制作パートナー
〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎2丁目3-12
営業時間 10:00〜18:00(お盆・年末年始除く)

